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プロジェクト概要

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豪雨と人が共存できる
社会を目指して。

ゲリラ豪雨と線状降水帯(特に線状対流系豪雨)の
「発生・発達のきっかけ(気流渦・熱貯留、水蒸気流入・収束・雲微物理形成)」を操作することで、豪雨の発生とピーク強度を抑制

豪雨制御に対するものの考え方(豪雨制御のあり方)を、
豪雨制御による自然と社会の応答を通して構築し、
人と豪雨が共に生きるための豪雨制御手法の開発にフィードバック

豪雨と人が共存できる社会を目指して。

thoughts on the project

豪雨がもたらす洪水・氾濫に対して、これまで人類は水を治める(=治水)技術を培ってきて人類の生命と財産を守ってきました。とりわけ、明治時代以降、堤防などの西洋からの土木技術を導入し生命と財産を守ると同時に、ある意味で人と自然を規定する(切り分ける)という解釈をしてきたように思います。昨今、全国各地で毎年のように激甚な豪雨災害が発生していますが、地球温暖化や都市のヒートアイランド化によって豪雨が強まっていることが指摘されていて、今後もその傾向が強まると推測されています。地球温暖化も都市のヒートアイランド化もそこには人間活動が大きく影響しており、人類が自然に対してやり過ぎてきた結果のしっぺ返しではないかと考えます。これを解決すべき責務は人類にあり、“自然の懐”の中で生きているという意味を深く考究する必要があると考えます。
さて、本プロジェクトはタイトルにもある通り、豪雨を制御することを目的としています。しかし、我々が目指している制御は、豪雨を自由自在に操るような制御ではありません。日本には森羅万象に神を感じる古来からの考え方があり、雨に対しても、雨乞いや晴れ乞いといった祈りの風習や神話が伝えられてきています。自然や豪雨に対して畏敬の念を抱きつつも、将来強まる豪雨から大災害の発生を抑えるため、どうしても必要なときの切り札として発動する制御だと考えています。すわなち、自然の懐の範囲で豪雨を“治める”ことを目指します。
ここに、「豪雨を鎮める」ための技術として豪雨制御を位置づけたい、そのような思いで本プロジェクトを推し進めていきます。
プロジェクトマネージャー京都大学防災研究所山口弘誠

プロジェクトマネージャー
 京都大学防災研究所 山口弘誠

Logo mark

雨と人が重なり合う形を抽象化したロゴマーク。
人側の手を前面にすることで、人が豪雨を包み込んでいる「制御」を表現し 雨側が人の手と触れ合っている箇所から柔らかい青色にすることで、
制御した結果の雨を表現しています。

character

豪雨制御 ゲリラ豪雨・線状対流系豪雨と共に生きる気象制御
晴れの日を願う人の気持ちから生まれた「てるてる坊主」の妖精。
目には見えないけれど、みんなの生活のために雨を調節しているよ。
「自然の懐(ふところ)」の範囲で豪雨制御することを由来に名付けられました。
豪雨制御 ゲリラ豪雨・線状対流系豪雨と共に生きる気象制御

ムーンショット目標8

MOONSHOT

2050年までに、
激甚化しつつある台風や豪雨を制御し
極端風水害の脅威から解放された
安全安心な社会を実現

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